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執筆者の写真マレ - Maray -

Anything is Possible - 86歳の世界チャンピオン

稲田弘さん - 全世界のアイアンマンに関わる人・興味ある人で知らない人は居ない、86歳で3.8キロを泳ぎ、180キロ自転車を漕ぎ、42キロ走った唯一のチャンピオン。人は、なんでもできる。


2018年10月14日のアイアンマン・コナ 世界選手権にて、前例の無い85-89歳クラスで優勝された稲田弘さん。写真はon-runningのinstagramから拝借。

Anything is possible - なんだって、できる。

そんなアイアンマンレースの精神を正に体現された人。


3.8キロ泳いで、180キロ自転車を漕いで、42キロ走る。

若い人だってそんなことそうそうできやしない。


86歳でそれをやってしまうのだから、本当に素晴らしい。

さらに凄いのは、もともとずっとやっていたのではなく、60歳から泳ぎ始めてそこからアイアンマンを始めたということ!!「何をするにせよ遅すぎるという事は無い」まさにそのものですね。。。


決して平坦ではないそこまでの道

タイムは制限時間の17時間に対して、16時間53分。途中まではペースが落ちて完走は厳しいかと思われたものの、周りの人のサポートを受けながら持ち直し、最後は余裕をもって完走されたということです。


アイアンマンは本人の努力のみでは達成できず、周りの理解とサポートが必須と言われます。本人の努力はもちろんのこと、その人柄が自然と周りに応援団を作っていったのだなぁと思います。


昨年は途中で時間切れとなってしまいリタイア。特に2015年は最後の数十メートルの所で立ちくらみから倒れてしまい、なんとわずか5秒のみ制限時間を超えてしまったため完走扱いとはならなかったとのこと。。。下の印象的な写真がその悔しさを物語るようです。

ゴール直前に倒れてしまい、5秒届かなかった2015年の稲田弘氏。

しかしこの時の敗戦の弁がまたふるっていて、

「前日に友人に誘われてビールとお肉を食べ過ぎてしまったんです。私は胃腸は強い方だと思うのですが、レース当日は補給食がうまく喉を通らなかった。その結果、脱水症状とハンガーノックのダメージが最後に来たんです。」 いやいや、前日に酒飲んだりするの自体は普通なんですかそうですか、、、さすが最高齢のアイアンマンチャンピオン。


今年はその雪辱と、前例の無い85−89歳クラスでの完走&優勝を目指してまた一段とハードなトレーニングを積まれたはず。そしてしっかり完走するその"強さ"に感服せずにはいられません。。。


人は何歳でも常に成長し続けられる。年齢はただの記号。

この稲田氏、なんとバイク(自転車)は今でもさらに速く走れるようになっているとのこと。年齢による体力の衰えは有るはずなのに、技術の向上がそれを補って余りあるということです。


この話を聞いていると、年齢というのはただの数字・記号でしかなくて、常に人間の可能性は無限大であるとつくづく思わされます。自分も86歳で同じように挑戦をし続けていられるだろうか?32歳の今の自分は言い訳をしていないだろうか?これ以上無いベストを尽くせているだろうか? またまた大きな刺激をもらう出来事でした。

最後に本人の過去のインタビューの記事から抜粋して締めを。 「練習で毎回発見があるのがめちゃくちゃ楽しい。80歳を過ぎて体力は極端に落ちてきたが、タイムはそこまで落ちていない。技術や工夫で補えることが最近わかってきました。」


「できるわけがない、と思ってやらなければできない。でも、やってみると意外とできるんですよ。できているうちは続けたい。」


「成長に限界は無い。」


言い訳してる場合じゃないですね、何事も。


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